太ももやふくらはぎの筋肉痛がなかなか取れませんアイシングやマッサージも睡眠

太ももやふくらはぎの筋肉痛がなかなか取れませんアイシングやマッサージも睡眠

肉離れは急激なダッシュ、ジャンプといった動きに筋肉がついていけず、筋繊維が傷つき切れてしまう事を言い、特にふくらはぎ、太ももの裏に多い症状で筋肉に必要以上に強い負荷を急激にかける となってしまう事がある。

大切なのはふくらはぎと太もも前後のストレッチで、方法は右上の表の通り。ストレッチを施す人は反動をつけず、体重を乗せるような負荷を与えないように注意しよう。ストレッチを受ける人が痛みを感じていないか観察しながら行うとよい。

これが終わったら、太もも前後とふくらはぎに移る。太ももの前面にある大腿四頭筋のマッサージは、ひざを伸ばした状態で行う。太もも後面のストレッチも同時に行えるからだ。太もも後面のマッサージは、ひざを曲げて、筋肉を緩めた状態で行うとよい。

マッサージ後に前よりも痛くなる「もみ返し」が心配な人は、太ももやふくらはぎの筋肉もストレッチだけで済ませる手がある。国際武道大学スポーツトレーナー学科の山本利春教授は、「2人組で行えば、必要のない部位に無駄な力をかけず、筋肉や関節を大きく動かせて効果的」という。

体の前側にある「腰痛の黒幕」というのは、大腰筋(だいようきん)という筋肉になります。大腰筋は体の前側にあり、腰椎からスタートして、股関節の下(太ももの骨にある小転子という部分)につながっています。それが身体の前側で、腰の動きやバランスを支えています。上半身と下半身とを直接つないでいる唯一の筋肉なので、この筋力が低下すると、腰椎の支えが弱くなり、上半身が安定しなくなるため腰痛になります。

人間の大腰筋は長さも太さもそこそこあり、全身のなかでも大きいほうの筋肉に分類されています。大腰筋は焼き肉でいったら、いわゆるヒレ肉(フィレ、またはテンダーロイン)です。動物も人間とまったく同じで、1頭からたったの2本しか取れないので、当然ですが値段は一番高い肉になります。赤身たっぷり、脂肪が全然なく、とてもヘルシーで上品な筋肉です。ちなみにロースというのは、背骨の両脇にある筋肉のことで、人間でいったら脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)という、先にあった腰の「痛み」の場所にあたる筋肉です。なので腰が痛いということは、つまりロースが痛い!ということなんですよね。

人間の脊柱起立筋(ロース)は、とても細くて頼りない筋肉ですが、動物の脊柱起立筋はとても太くて、頼り甲斐のある魅力的な筋肉です。その違いを分かりやすく説明すれば、人間の脊柱起立筋というのは、板にのった「かまぼこ」をもうひと回りかふた回りほど小さくしたサイズが標準です。しかし例えば牛の脊柱起立筋は、皆さんがよく食べているステーキ肉のことで、あれが牛の脊柱起立筋を輪切りにした状態です。人間と比べて、どれだけ太いのかが分かりますよね。人間の15倍から20倍近くもあるのではないでしょうか。仮にですが、人間にもそれだけの太さの脊柱起立筋があったのであれば、たとえ前側にある大腰筋に多少の不具合があっても、腰痛になるようなことは、まずなかったかもしれません。

同じロースのなかでも、人間の腰にあたる部分には「サーロイン」という特別な呼び名があって、これは言わずと知れた、ロースのなかでもっとも最高級とされている筋肉です。なのでこれから腰が痛いときには、「あぁ、サーロインが痛い!」と言ってもよいかもしれません。腰痛にまつわる2つの主要筋肉が、大腰筋(テンダーロイン)と脊柱起立筋(サーロイン)というNo.1No.2の超高級部位というのも、なんだか不思議な感じがします。このように腰痛というものを、あまりに大変なもの、重篤なものとしてではなく、きわめて明るく捉えていくだけで、腰の痛みが半減する人が多いのも本当に不思議です。なので腰痛を忌み嫌うのではなく、友達のように接していくことも、腰痛のほうからお別れを告げさせるひとつの秘訣かもしれません。

特に太ももやふくらはぎやお尻など、下半身の筋肉痛に悩まされた方の場合は、「元々持っている筋肉以上の負荷がかかったことにより筋肉の線維が損傷したこと 」が大きな原因です。

一方、腕や首、肩など、上半身の筋肉痛に悩まされた方は、「走っただけなのに、なんで上半身がこるんだ!?」と思われたかもしれません。実は私たちは、何も太ももやふくらはぎの脚の筋肉だけで走っているわけではなく、上半身を含めた体全部の筋肉を使って走っている んですね。

筋肉痛が生じやすいのは、筋肉が引き伸ばされながら大きな力を出す(伸張性収縮)を繰り返した時です。例えば、スクワット運動時に膝を伸ばしていく際のハムストリングス(太ももの裏の筋肉)や、下り坂を降りる際の大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)や下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)、ダンベル運動時に肘をゆっくりと伸ばす際の上腕二頭筋(上腕の力こぶ部分の筋肉)などです1)2)。

腰を痛めると、どこへ行けばいいのか、迷いませんか?整形外科?でもぎっくり腰ではなさそうだし、痛いけど何とか仕事もできてるし、これは病院って感じじゃなさそうだな。じゃあ針とか?う〜ん、針は今まで1回も行ったことがないので、何だか不安だな。では接骨院?カイロプラクティック?いったい何を選択すればいいのか分からなくなって、じゃあマッサージでいいかな?と近所にあるマッサージ屋さんに行って、腰の筋肉をギュウギュウ揉んでもらう。

まず腰痛治療における一番の間違いは、腰を腰だけで治そうとすることです。腰の筋肉だけに集中して、30分とか60分とか時間をかけて一生懸命マッサージをしても、腰痛は治りません。むしろ同じ場所をくり返し揉みすぎてしまうと、かえって悪くしてしまう場合もあります。

なぜならその腰痛を引き起こした「原因」が腰ではなく、大腰筋やさらに他の場所にあるかもしれないからです。そうすると、間接的に痛みを出していただけの腰を集中して施術しても、あまりよくならないことが多いのです。むしろ、ほんの少しだけ血流を促してやればよかっただけの腰を、必要以上に押したり、揉んだりすることで筋組織が傷つき、「揉みかえし」のような痛みが出ることもあります。 原因のほうの施術は行わず、ただ現象として出ている腰だけを何回アプローチしても、原因のほうは明らかにそのままですから、高い確率でまた同じ場所に同じ痛みが現れるのです。

ではその気になる原因とは何か?ということですが、もちろんひとつだけではありません。これまで解説してきた大腰筋であることもあれば、お尻(大殿筋)やもも裏(ハムストリング筋)でもあったり、股関節やヒザや足首などの関節、さらにはヒップの横(中殿筋)の筋力低下や、太ももの前側(大腿四頭筋)の筋拘縮、背骨の歪みによる腰椎のカーブが原因であったりもします。なので腰痛は、原因の結果によって痛みが出ている腰ではなくて、そもそもの原因のほうに着目し、その原因のほうを改善させるという考え方をしなければ、なかなか解決に至らないのが現状なのです。

また腰は、あまりに怖がって、過保護に、あれもしないこれもしないと何でも行動を制限したり、大事大事にしすぎてしまうと、かえってなかなか症状を消したがらないという、ある意味あまのじゃく(偏屈)な特性を持っています。怖がって横になってばかりいても全然治りませんし、腰をかばって動かない生活をしすぎていると、かえってちょっとしたことにでも痛みを強く出したがる困った性質があるのです。