基礎代謝量が高い人
また筋肉質の人は体脂肪の多い人に比べて基礎代謝量が大きくなります。体温が高いと体表面からの放熱量が大きいため、体温が1°C上昇するごとに代謝量は13%増加するとされています。したがって、平常時の体温が高い人は基礎代謝量も大きいと言えます。
反対に痩せている人は、体格が大きな人ほどエネルギーがなくても活動ができるため、基礎代謝量は高くない状態となります。
基礎代謝量は年齢と性別によって決定されますが、他の様々な因子によっても影響を受けます。
【図1】は年齢別に見た1日のエネルギー消費量(体重当たり)を示したもので、20歳以降も加齢とともに減少しています。その要因として、基礎代謝量と同様に除脂肪量(骨格筋や臓器など)の減少や代謝率の低下があげられますが、身体活動量の減少もその一つとして考えられます。一般に同じ活動を行った場合は、体重の重い人ほどエネルギーを消費します。そのため体重の重い人と軽い人が同じ活動レベルで1日を過ごせば、体重の重い人の総エネルギー消費量(24時間相当)の方が多くなります。そこで、ある対象の1日の身体活動レベルが高いか低いかを体格補正をして評価する場合に、総エネルギー消費量を基礎代謝量で除した値(PAL: physical activity level)が用いられています。すなわちPALの値が高い人ほど、身体活動量が多い人ということになります。【図2】は一般的な体格を有する欧米人の結果ではありますが、加齢に応じてPALが減少傾向にあることがうかがえます。身体活動を活発に行うことは、エネルギー消費を高く維持させることに加えて筋肉量の減少を遅らせることにもつながりますので、加齢に伴う総エネルギー消費量の低下を防止することにつながります。
基礎代謝が低いと1日の消費カロリーが減ってしまい、太る。
そのメカニズムを見てみましょう。
そこには人間の生命維持の仕組みが働いて、脂肪を増やしていることがわかります。
基礎代謝量が低い状態ですと、疲れやすい・冷え性・生理不順などになりやすい可能性も言われていますから、過度なダイエットであったり日頃からの運動不足も影響しているかもしれません。
実際、いくつかある基礎代謝量を測定する計算式も体重が関わってきますし、基礎代謝量は体格が大きく体の面積が広い人ほど必然的に高くなります。
『基礎代謝』が低くなってしまう原因には3つあります。
一日に必要な摂取カロリーは、先ほどの自分の基礎代謝量に、日常生活における身体活動によるエネルギー消費量をプラスしたものになります。
ダイエットしなきゃ という時に、よく「基礎代謝」という言葉を聞きますよね。
知っているようで良く知らない基礎代謝。基礎代謝とは、体温維持、心臓や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのことを言います。生きているだけで消費されるエネルギーで、私たちが1日に消費するエネルギーのうち、約70%を占めています。
脂肪を減らすにはエネルギー消費量が大事なので、基礎代謝が注目されているのですね。
一般的に、基礎代謝が高い人は筋肉量が多いといわれます。その理由はどうしてなのでしょうか。今回は、基礎代謝と筋肉量との関係を紐解いていきます。