ホルモンの検査は 日を変えて最低2回行います
あとは日光に当たることとストレッチです。
是非試してみてください。
Q19. 低身長の治療にはどのようなものがあるの?
A.成長ホルモンの分泌が不足していることがわかれば、「成長ホルモン補充療法」の対象になります。これは、一定量の成長ホルモン製剤を毎日、自己注射で補う治療法です。
でもまずはお母さん、笑顔でいきましょう。
現在の日本は、低身長治療にたいへん手厚い措置がなされています。
息子さんのことは気がかりですが、どんな診断も「より良い未来」への手掛かりになると思います。
あまり気構えずに受診なさってください。
【受診の前に】
・お住まいの地域の大学病院に「小児代謝」「内分泌疾患」の専門医がいるかどうか、HP等で調べてみる
(診療日が限られている場合があるので、何曜日なら専門医がいるのかも、あわせてチェック)
・生まれてから現在までの身長の経緯を、1枚の紙にできるだけ詳しく書き出す
上記2点は、やっておいて損は無いと思います。
冬の間はインフルエンザの患者で混み合いますので、検査を受けるのは春休みか夏休みが良いでしょう。
年明け早々にでもかかりつけ医に相談し、紹介状を書いてもらったり予約を入れてもらったりしてはいかがですか。
最後におすすめの本を1冊。
『子どもの身長を伸ばすためにできること』額田 成(著)/PHP研究所
イラスト入りで大変読みやすいです。バランスの良い食事のためのレシピなども載っています。
Q18. 再診ではどんな検査をするの?
A.初診時の検査結果から、さらに詳しく調べる必要があると判断された場合には、画像検査や成長ホルモンの分泌状態を調べる検査をします。ホルモンの検査は、日を変えて最低2回行います。
−−成長ホルモン欠損症の治療は?
成長ホルモン不足は、成長ホルモンを補うと劇的に効きます。成長ホルモン剤を週6〜7回、自宅で注射します。この治療の問題点をあげますと、日本では平均的に治療開始年齢が遅いことです(小学校高学年以上)。風邪をひいたときと同じで、成長ホルモン欠損症の場合も治療開始時期が早ければ早いほど、身長の増加率がよくなります。低身長が気になる時は、すぐに検診での身長の伸びを見ることと、小児科で血液検査(成長因子を用いたスクリーニング)を受け、成長ホルモン欠損症かどうかを確かめることが重要です。