衣装制作は 登場人物ごとのキーワードを決めることから始まります
が、やはりというか、当然というか、見ている者のテンションを下げるベラベラ・ウォンウォン衣装に身を包んで登場したネイサン。
物語のはじまりは1930年代。そのために衣装のテーマカラーに選んだのが“和の色”でした。大正昭和初期によく使われていた配色です。グリーンだけでも「常盤色(ときわいろ)」「若竹色(わかたけいろ)」「老緑(おいみどり)」などたくさんの色があり、いまの色彩感覚とは違う色合い、色の組み合わせがありました。
当時は大阪が「大大阪」と呼ばれるほど繁栄し、人々の装いもとても色鮮やかだった時代です。当時の華やかな雰囲気を、当時の人々の色彩感覚で表現していく。現代の色彩とは違う“和の色”のこだわりながら、まんぷくの衣装は制作されています。
※国内在庫コーナーの衣装は送料込の価格となっております。
ジャンプは、腕を体に巻きつけているからよかったのですが、キャメルスピンをしているうちに、遠心力でどんどん、どんどん 、どんどん 衣装が上がってきて、見ているこちらがハラハラしてしまう事態に。
happilyでは、流行りに沿ったデザインのワンピースやドレス、スーツ、タキシード、アクセサリー、小物類をご用意しています。
素敵な衣装を身にまとい、特別なひと時をお過ごしください。
「ネイサンの衣装をデザインするに当たって、私はオリンピック競技者としての尊厳や重要な場に参加するという意義を損なうことなく、幾何学性と無頓着さ(衣装にこだわっていない風)を表現したいと思いました」
ネイサンも、スピンをしながら、なんとか衣装を手で元に戻そうとしましたが、断念。
衣装制作は、登場人物ごとのキーワードを決めることから始まります。台本を読みながら、デザインチーム全員でそれぞれの登場人物の特徴を言葉にしていきます。
福ちゃんなら「まっすぐで正直」「少し鈍感」「家では調整役」といった性格のキーワードから始まり、「抑えめなデザイン」「咲のお下がり」など服装についてのキーワードまでイメージを膨らませていきます。
どんな服装がそのキャラクターらしいのか? キーワードの次は、身に着ける衣装のイメージを、時代背景も踏まえながら少しずつ具体化していきます。その過程で1人1人のテーマカラーも選び、最後にイラストを描くことで、衣装デザインの原型が完成します。
ドラマの世界で重要なことは、画面に映っている登場人物が誰なのか、ドラマを見ている人にすぐに分かるようにすることです。 そのためには年齢や職業など、それぞれのキャラクターにあった服装を選びながら、同時にどんな色の衣装を着てもらうようにするかがポイントになります。
「30のデザイン パターンから始めて、ネイサンと一緒にブラック、グレー、ホワイトの色を使って手を加えていきました。きらびやかな衣装ではありませんが、スポーツの洗練された、現代的な解釈によるものです」