福袋の相場は 3,000円から1万円が一般的です

福袋の相場は 3,000円から1万円が一般的です

しかし、中身がわかった福袋が登場すると、「どうしてこんなにきちんとサイズ別に分けることができるのか?」という疑問も飛び出すようになりました。本来は売れ残りの在庫品を詰め合わせていたはずの福袋なのに、なぜか色柄別・サイズ別に整然と分けられて売られるようになっていたからです。

もうかれこれ10年以上福袋を売り続けていると、福袋の売上高が実績として計上されています。売れないと言っても、1日に5個くらいは確実に売れますから、価格が1万円だと1日あたり5万円の売上高はあるわけです。それが正月5日間売れると、25万円の売上高が発生します。

2010年ごろになると、「中身の見える」「中身がわかっている」福袋や「サイズ別に分けられた」福袋などが登場します。現在では各ブランドの福袋はどれもあらかじめ中身もサイズもわかっています。2000年頃に私が買ったような明らかに夏物の在庫の詰め合わせ福袋なんて売っているブランドはありません。もしあったとしてもちっとも売れないだろうことは容易に想像できます。

欧州インポートブランドの詰め合わせ福袋を買って帰ったのですが、自宅で開けてみると入っていたのは、正月にもかかわらず夏物の半袖ニットや薄手生地のブラウス、薄手生地のワイドパンツなどで、冬に使えそうなアイテムは1点か2点しかありませんでした。明らかに夏物の在庫を詰め合わせたことが窺えます。

福袋は、お正月の初売りで販売されることが一般的です。福袋の売り場では、行列ができることが恒例化しておりますので、事前に福袋の在庫数や整理券が配布されるのかといった情報を事前に知ることが大切です。最近では、夏や年末に販売される福袋やインターネットで販売される福袋もあります。こまめに情報をチェックして、欲しい福袋をゲットしましょう!

これに懲りてそこから福袋を買わなくなりましたが、福袋の当初の意義からすると、こういう在庫品の詰め合わせというのがもっとも適っているといえます。

売れないブランドは福袋を3割引や半額にしてやっと売りさばけるという状態で、ただでさえ利益率の低い福袋を値下げして売るという本末転倒が起きているのです。

福袋の相場は、3,000円から1万円が一般的です。特にアパレル系の福袋は好評で、福袋限定のデザインやコーディネートを用意しているブランドもあるようです。雑貨や日用品や食料品なども販売しています。最近では、中身が見える福袋も販売されることが多いため中身を気にせずに購入いただけ安心です。

2019年福袋はご好評につき完売いたしました。

それこそ「アパレル不況」ですから、福袋の代わりに1日に5万円の売上高を稼いでくれるような商品はそう多くはありません。ですから売れていないブランドでも福袋を廃止してしまうことができないのです。