夜ぐっすりと眠るためには 7時間以上の連続覚醒が必要

だから朝と夜の身長差は 高齢になるほど少なくなるという

仮眠ができる職場なら、30分程度の仮眠で夜勤時の睡魔を追い払います。休憩時間を利用して、30分ほど眠ってみましょう。

通常、椎間板の弾力は、年齢とともに落ちていく。圧力による厚みの変化の幅も狭くなる。だから朝と夜の身長差は、高齢になるほど少なくなるという。

夜勤はこのような時差ぼけ状態の中で働くことに等しいため、ミスや事故の増加につながるだけでなく、長期的な健康問題なども指摘されています。勤務ペースを変えることは簡単ではありませんが、体内時計の合わせ方や夜勤中の眠気対策などを知り、夜勤や交代勤務を健やかに乗り切ってください。

夜、寝ているときは、椎間板にかかる圧力が小さい。そのため髄核は水分を吸ってゆっくりと膨らむ。椎間板の厚みが増し、朝には身長が高くなっている。起きているときは椎間板が圧迫されるので、髄核が水分を放出して薄くなる。だから日中は背が縮むわけだ。

夜ぐっすりと眠るためには、7時間以上の連続覚醒が必要。帰りの電車でうたた寝したり、夕食後にテレビを観ながらゴロゴロしたり…そんな習慣が、夜の眠りを浅くしてしまいます。夕方に眠くなる人は、あえて起床時間の8時間後(6時起きの人の場合14時前後)に、数分〜20分程度仮眠をとるか、目を閉じて過ごしてみてください。そうすれば夕方に眠くなることも少なくなるでしょう。

この間、すごくおもしろいお話を聞いて。「いや、本当になんでテレビって、あんなにおもしろいものを夜の7時とかにやるんですかね」って言う、若い男の子がいて。「11時とかにやってくれれば見るのに」と。ということは、もうテレビがやっている、時間編成の考え方は難しくなってくるのではと。

ところで、人間は朝と夜では身長が違うってご存知ですか?『そんなのウソでしょ?』っと言う方も少なくはないですが本当に違うんですよ。理由は簡単で、骨と骨の間のクッション(椎間板)の厚み関係で、朝と夜では身長が変わってくるんです。

お茶やコーヒーを飲んでから寝ると、カフェインが効き始める30分後くらいにスッキリと目が覚めます。カフェインの効果は4~5時間持続するとされているので、仮眠後の眠気対策にもなります。ただし、夜勤後半にカフェインを多くとると、夜勤明けの睡眠を妨げる可能性があるので、注意してください。

「夜勤のときだけ体内時計を逆転させればいい」と思うかもしれませんが、体内時計を夜勤に合わせて体調が安定するまでには3週間ほどかかります。そのため、頻度の少ない夜勤に体内時計を合わせるのは合理的ではありません。体内時計は日勤に合わせたまま、眠気対策などで夜勤時のコンディションを整える工夫をしましょう。

体質が朝型か夜型かによって、夜勤や交代勤務への適応のしやすさが違います。朝型体質の人は、朝決まった時刻に起きて早く寝るのが得意な一方、夜勤や交代勤務が苦手です。夜型体質の人は、早寝早起きが苦手ですが、夜勤や海外旅行のような睡眠リズムの急速な変化に対応しやすいようです。自分が朝型か夜型かを知りたい場合は、その傾向をセルフチェックできる「朝型夜型質問紙」を利用してみましょう。